永松茂久さんの「喜ばれる人になりなさい」を読んだ感想

永松茂久さんの「喜ばれる人になりなさい」を読んだ感想

本の帯に書かれている、「編集者が5回泣いた」と「読み終えた瞬間、お母さんに電話したくなる本」が気になって買いました。出版社の戦略にみごとに引っ掛かりましたが、買ってよかった本でした。

編集者が5回泣いた

立ち寄ったブックスタジオ大阪店の入口すぐに、ビジネス書のコーナーがありました。

営業職をしているので、電車移動をしている際に本をよく読んでいます。

今回は探していた本が見つからないので、なにかタメになる本はないかと見まわしたときに、

本の帯に書いてある言葉に惹かれました。

大きな文字で、「編集者が5回泣いた」と書いてあるので、大げさだなと思いました。

でもどれだけ感動できるのか?と興味を持った言葉でした。

まさに出版社の戦略の”アイキャッチ”に引っ掛かりました。

私は本を買うときは、プロローグが1ページ目を見て買うようにしています。

この本には、

「一時期、母の長電話が嫌だった。」「今、母と長電話がしたい」

と書いてあったので、作者のお母さんはたぶん亡くなっているのだろうなと想像できました。

普段から親孝行をしたいなという気持ちはあるが、何もできていないのが負い目に感じていたので、

何かできるきっかけやアドバイス的なことを知れればと思い、本を購入することにしました。

あと、妻にも読んでもらいたいと思いました。

妻の母は昨年2020年に夫(妻の父なので私には義父になります)を亡くしてから、性格だった心配性が悪化していました。普段から義父に頼っていたので、一人の生活に不安なことがあるとすぐ妻に電話してくるようになりました。

2019年に私は転職をして、妻の実家の近くに越してきました。歩いても10分かからない距離で毎日顔を合わせていますが、それでも朝や夜どちらかに電話がかかってきます。不安だからというのはわかりますが、朝6時台の電話が毎日続くのは、子供である妻でもストレスがあったようでした。

妻も毎回電話に出ることもなく、あとで家に行ったときに話を聞くということが増えてきました。

そんな妻にも読んでもらえたらと思って買うことにしました。

この日の電車移動では他の本を読んでいたので、次に読もうと楽しみにしていました。

読み終えた瞬間、お母さんに電話したくなる本

家買えり妻に本を買ったことを伝えました。

「読み終えた瞬間に、お母さんに電話したくなるってさ」

妻は笑顔で、私がまだ読んでいない本を奪い取りました。

悔しいので、500円で貸本すると言いましたが、鼻で笑われました。まだ貰えていません。

その夜、妻は私が子供をお風呂に入れている間や子供を寝かしつけてから本を読んでいました。

妻は本の題名を見れば、中身を読まなくても本の内容が分かる特殊技能を持っていると普段から豪語していましたので、「喜ばれる人になりなさい」はどうだったか翌朝に聞きました。

「それで、お母さんに電話したくなった?」

妻は、

「思わんかった」と言っていましたが、目がはれています。

なるほどなと、あながち編集者が涙もろいということではないな。と思いましたが、妻は、

「この人の他の作品の、”人は話し方が9割”は読んでみたい」と言っていました。

この時は、それだけ?って思いましたが、後になって妻の言った意味が分かりました。

次の日、ジャイアンから本を取り返し、

妻から本を返してもらい、夜みんなが寝てから読み終えました。

まとめ

  • 編集者が5回泣いたは、間違いではない
  • 読み終えた瞬間、お母さんに電話したくなる本は、間違いない
  • 喜ばれる人になりたいと思う

この本は作者の生い立ちから作家になり、成功されるまでが書いてあります。

私では分からない努力や苦労をされており、すごい方なんだということは分かりましたが、

もっと知りたいと思ったのは、作者のお母さんの言葉でした。

本の最後には、このお母さんの言葉をまとめたQRコードもありました。

本を読んだ時にも気になった言葉でしたが、

  • もらった才能や勲章は決して自分をいばらせるためにあるんじゃないのよ。その力を使って誰かに喜んでもらうためにあるの。

という言葉が心に残りました。

誰かを喜ばせる人になるというのは難しいですが、

それができる人になりたいと思いました。

まだ、自分の母には電話していませんが、したいと思います。

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